port を作成する場合、 考慮しなくてはいけないことが他にもいくつかあります。 このセクションでは、それらのうちでも特によくあることについて説明します。
その port が共有ライブラリのインストールを行なう場合、
make 変数 INSTALLS_SHLIB
を定義してください。
これにより、bsd.port.mk
が
post-install
ターゲットの実行時に新しいライブラリがインストールされたディレクトリ
(通常は PREFIX/lib
) に
${LDCONFIG} -m
を実行し、
共有ライブラリキャッシュへの登録が行なわれるようになります。
また、この変数が定義されている場合、共有ライブラリを
インストールしたユーザが それをすぐに使い始められるように、
また、削除の際には そのライブラリが まだ存在していると
システムに誤認されないように、
適切な @exec /sbin/ldconfig -m
と
@unexec /sbin/ldconfig -R
のペアが
pkg-plist
ファイルに
指定されているように扱われます。
必要であれば、
共有ライブラリがインストールされるディレクトリのリストを格納する
make 変数 LDCONFIG_DIRS
を定義することにより、
新しいライブラリがインストールされるデフォルトの位置を上書きすることも可能です。
例えば、その port が共有ライブラリを
PREFIX/lib/foo
と
PREFIX/lib/bar
に
インストールする場合、Makefile
で以下の記述を使用することができます:
INSTALLS_SHLIB= yes LDCONFIG_DIRS= %%PREFIX%%/lib/foo %%PREFIX%%/lib/bar
pkg-plist
の他の部分と同様に、
LDCONFIG_DIRS
の内容も sed(1)
による処理が行なわれるため、ここでも PLIST_SUB
に指定した置換が行なわれることに注意してください。
PREFIX
には %%PREFIX%%
を、
LOCALBASE
には %%LOCALBASE%%
,
X11BASE
には %%X11BASE%%
を使用することを推奨します。
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