訳:
にしか <nishika@cheerful.com>
、
1997 年 11 月 12 日
7.1. | システムスタートアップファイルはどこにあるのですか? | ||||||||
FreeBSD 2.0.5R から 2.2.1R までは、
プライマリコンフィグレーションファイルは
ファイル
FreeBSD 2.2.2 から 3.0 までのシステムでは、
FreeBSD 3.1 とそれ以降では、
たとえば named を起動したいとしましょう。 FreeBSD 3.1 かそれ以降のシステムで FreeBSD 付属の DNS サーバを起動するには、次のようにするだけです。
FreeBSD 3.1 かそれ以降でローカルサービスを起動するためには、
ファイル ファイル | |||||||||
7.2. | 簡単にユーザを追加するにはどうすればいいのですか? | ||||||||
adduser(8) コマンドを使用してください。 また、pw(8) コマンドを用いることで、さらに細かい操作が可能です。 ユーザを削除するには rmuser(8) コマンドを使用してください。 繰り返しになりますが、pw(8) でも構いません。 | |||||||||
7.3. | 新しいリムーバブルドライブを持っていますが、どうやって使うの? | ||||||||
そのリムーバブルドライブが ZIP であれ EZ drive であれ (あるいはもしそういう風に使いたいのなら、フロッピーであれ)、 またハードディスクであれ、一旦システムにインストールされて認識され、 カートリッジ、フロッピー等々が挿入されていれば、 ことはどのデバイスでも全く同じように進みます。 (このセクションはMark Mayo's ZIP FAQ に基づいています) ZIP ドライブやフロッピーで、すでに DOS のファイルシステムで フォーマットしてある場合、次のコマンドを使うことができます。 これはフロッピーの場合です。
出荷時の設定の ZIP ディスクではこうです。
その他のディスクに関しては、fdisk(8) や
以降は ZIP ドライブが 3 番目の SCSI ディスクで、 da2 と認識されている場合の例です。
他人と共有しなければならないフロッピーやリムーバブルディスク
でなければ、BSD ファイルシステムを載せてしまうのが良い考えでしょう。
ロングファイル名もサポートされ、パフォーマンスは少なくとも
2 倍は向上しますし、おまけにずっと安定しています。
まず最初に、DOS レベルでのパーティション
複数の BSD パーティションをつくる場合、
最後に、新しいファイルシステムをつくります。ディスク全体を使用する ZIP ドライブの場合は、以下のようにします。
次にマウントします。
また、次のような行を
/dev/da2c /zip ffs rw,noauto 0 0 | |||||||||
7.4. | 自分の crontab ファイルを編集した後 root: not found のようなメッセージが延々と表示されるのですが、 これはなぜですか? | ||||||||
これは通常、システム crontab (
この方法は正しくありません。 システム crontab のフォーマットは crontab(1) が更新する各ユーザの crontab とは異なります (フォーマットの相違点の詳細は crontab(5) で説明されています)。
もしこのような操作をしてしまったなら、
あらたな crontab は誤ったフォーマットの
今度
もしあなたが何かを一日一回、あるいは一週間や一ヶ月に一回だけ
実行させたいなら、シェルスクリプトを
このエラーの実際の原因は、システム crontab には
どのユーザ権限でコマンドを実行するかを指定する余分なフィールドがあることによるものです。
FreeBSD に添付されている標準のシステム crontab には、
すべてのエントリに | |||||||||
7.5. | su(1) コマンドを実行して
| ||||||||
これは、セキュリティ上の機能です。su コマンドを実行して
誰かが | |||||||||
7.6. |
| ||||||||
シェルのパス名を入力するプロンプトが表示されたときに、
単に vi(1) や emacs(1) の様なフルスクリーンエディタを
使うつもりなら これを行ったあとはいつもと同様、
| |||||||||
7.7. | どのようにしたら DOS の拡張パーティションをマウントできますか? | ||||||||
DOS 拡張パーティションは、
すべての基本パーティションの後に認識されます。
たとえば、2台目の SCSIドライブの拡張パーティションに
「E」
パーティションがあるとしますと、
これは
| |||||||||
7.8. | 他のシステムのファイルシステムを FreeBSD でマウントすることはできますか? | ||||||||
この問題について他の情報があれば、他の人から感謝されるでしょう。 | |||||||||
7.9. | どのようにしたら FreeBSD を NT ローダーから起動させることができますか? | ||||||||
この手順は 2.2.x と (起動が 3 つのステージに分かれている) 3.x のシステムとで多少異なります。
FreeBSD のネイティブルートパーティションの最初のセクタをファイルにして
DOS/NT パーティション上に置くという画期的なアイディアがあります。
ファイル名を
[boot loader] timeout=30 default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS [operating systems] multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Windows NT" C:\BOOTSECT.BSD="FreeBSD" C:\="DOS" この手順は、利用しているシステムが 2.2.x であり、DOS、NT、FreeBSD あるいはその他のオペレーティングシステムがすべて、 同じディスクのそれぞれの fdisk パーティションにインストールされていることを想定しています。 この例は、DOS と NT を最初の fdisk パーティションにおき、 FreeBSD は 2 番目においたシステムで確認しています。 また、FreeBSD は MBR を使わずに、 ネイティブパーティションから起動するように設定してあります (訳注: FreeBSD のインストールで、ブートマネジャを使わずに標準 MBR を使う場合に相当します)。
(もし NTFS に変換してしまっているなら)DOS
フォーマットのフロッピーディスクか FAT
パーティションを
再起動して DOS か NT に切替えます。NTFS ユーザは
上の例の
FreeBSD が MBR から起動するようになっている場合、
それぞれのネイティブパーティションから起動するように設定した後で、
DOS から FreeBSD 3.X における手順は、これよりいくぶん簡単です。
FreeBSD が NT 起動パーティションとして同じディスクにインストールされている場合には、
警告:ここで
FreeBSD ブートマネージャは最後に起動した OS を記録するために
パーティションテーブルの最後に起動した OS
のエントリにあるアクティブフラグをセットし、512 バイト全体を MBR に書き戻します。
これは | |||||||||
7.10. | FreeBSD と Linux を LILO から起動するには? | ||||||||
FreeBSD と Linux が同じディスクにインストールされている場合、 単に Linux 以外の OS を起動するための LILO のインストール手順に 従えばいいだけです。非常に簡単にではありますが、記してみましょう。
Linux を起動し、 other=/dev/hda2 table=/dev/hda label=FreeBSD
(上記の手順は FreeBSD のスライスが Linux から
FreeBSD が別のディスクにインストールされているのなら、
LILO のエントリに
other=/dev/dab4 table=/dev/dab loader=/boot/chain.b label=FreeBSD 場合によっては、二つ目のディスクを正しく起動するために FreeBSD ブートローダに BIOS ドライブ番号を指定する必要があるかもしれません。 たとえば、FreeBSD SCSI ディスクが BIOS によって BIOS ディスク 1 として認識されるのなら、 FreeBSD のブートローダのプロンプトで、次のように指定する必要があります。
FreeBSD 2.2.5 やそれ以降の版では、boot(8) を設定すれば 起動時に上記のことが自動的に行えます。 Linux+FreeBSD mini-HOWTO が FreeBSD と Linux とを相互に使えるようにするためのよい参考資料になるでしょう。 | |||||||||
7.11. | FreeBSD と Linux を BootEasy から起動するには? | ||||||||
LILO をマスターブートレコード (MBR) ではなく Linux の起動パーティションにインストールしてください。 これで BootEasy から LILO を起動できるようになります。 Windows95 と Linux を使用している場合は、 いずれにせよ後者の方がおすすめです。 Windows95 を再インストールする必要にかられたとき、 Linux を起動可能に戻す手続きが簡単ですむからです (Windows95 は偏屈なオペレーティングシステムで、 マスターブートレコード (MBR) から他のオペレーティングシステムを追い払ってしまうのです)。 | |||||||||
7.12. | 「危険覚悟の専用 (dangerously dedicated) ディスク」は健康に悪いの? | ||||||||
インストール作業中、 ハードディスクのパーティションを切る際に 2 つの方法を選ぶことができます。 デフォルトの方法では、fdisk のテーブルエントリ (FreeBSD ではスライスと呼ばれる) を使って、 自身のパーティションを使用する FreeBSD のスライスを、 同じマシンの他のオペレーティングシステムと互換性のある形にします。 それに付随して、ブートセレクタをインストールすれば、 ディスク上の使用可能なオペレーティングシステムを切り替えることができます。 もう一つの方法はディスクすべてを FreeBSD で使うというもので、 この場合ほかのオペレーティングシステムとの互換性を考慮しないことになります。 では、なぜこれが 「危険覚悟の」と言われるのでしょう? このモードのディスクが、通常の PC のユーティリティが有効な fdisk テーブルと見なす情報を持っていないからです。 ユーティリティの出来如何によりますが、 そのようなディスクを発見したとき、 警告を出すものもあります。また、もっと悪い場合、 確認も通告もなしに BSD のブートストラップにダメージを与えるものもあるでしょう。 さらには、「危険覚悟の」ディスクレイアウトは多数の BIOS、 AWARD (たとえば HP Netserver や Micronics システム、 他多数で使用されていた) や Symbios/NCR (人気のあるSCSI コントローラ 53C8xx 用) などを混乱させることが分かっています。 これは完全なリストではありません。 他にもまだまだあります。この混乱の兆候は、 起動時にシステムがロックするというだけでなく、 FreeBSD のブートストラップが自分自身を見つけられないために表示する 「read error」 というメッセージなどにも現れることでしょう。 そもそもいったいなぜこのモードがあるのでしょうか? これはわずかに数キロバイトのディスク容量を節約するのみであり、 新規インストールで実際に問題を生ずるのです。 「危険覚悟の」モードの起源は新しい FreeBSD インストーラでの、 BIOS から見えるディスクの 「ジオメトリ」の値とディスク自身との整合性という、 もっとも一般的な問題のひとつを回避したいという要求が背景にあります。 「ジオメトリ」は時代遅れの概念ですが、 未だに PC BIOS とディスクへの相互作用の中核をなしています。 FreeBSD のインストーラがスライスを作る時、 ディスク上のスライスを BIOS が見つけられるように、 スライス位置をディスク上に記録します。それが誤っていれば、 起動できなくなってしまうでしょう。 「危険覚悟の」モードはこれを、 問題を単純にすることで回避しようとします。 状況によってはこれでうまくいきます。 しかし次善の策として使われているに過ぎません。 この問題を解決するもっと良い方法はいくらでもあるのです。
では、
インストール時に「危険覚悟の専用」モードが必要になる
状況を回避するにはどうすればよいのでしょうか?
まず BIOS が報告するディスクのジオメトリの値を覚えておくことからはじめましょう。
「boot:」
プロンプトで 「
ディスクをスライシングする際に、
FDISK の画面で表示されるディスクのジオメトリが正しいこと (BIOS
の返す値と一致しているか) を確認してください。
万一異なっていたら 「 ディスクのジオメトリについて BIOS と FreeBSD 間で一致させることができたら、この問題はほぼ解決したと思ってよいでしょう。 そしてもはや「危険覚悟の専用」モードは必要ありません。 しかし、まだ起動時に恐怖の 「read error」 メッセージが出るようであれば、 お祈りを捧げて新しいディスクを買いましょう。 もう失うものは何もありません。 「危険覚悟の専用ディスク」を通常の PC での使用法に戻すには、 原則として 2 つ方法があります。1 つは十分な NULL バイトを MBR に書き込んで、 きたるべきインストーラにディスクはまっさらだと思い込ませる方法です。 たとえば、こんな感じです。
また、マニュアルには書かれていない DOS の「機能」
は、BSD ブートストラップを追い払ってくれる上に、 新しいマスターブートレコードをインストールしてくれます。 | |||||||||
7.13. | どのようにしたらスワップ領域を増やせますか? | ||||||||
スワップパーティションのサイズを増やすのが最良の方法ですが、 別のディスクを追加しなくて済むという利点のある方法があります。 経験から得た一般的な方法はメインメモリの 2倍程度のスワップ領域を とるというものです。しかしごく小さなメインメモリしかない場合は、 それ以上のスワップを構成したいと思うでしょう。また、将来のメモリの アップグレードに備え、後でスワップの構成を変更する必要がないように 十分なスワップを構成しておくことは良い考えです。 スワップを別のディスク上に追加することは、単純に同じディスク上 にスワップを追加する場合よりも高速に動作するようになります。 例に挙げれば、あるディスク上のソースをコンパイルしているとして、 スワップが別のディスク上に作られていれば、これらが同じディスク上 にある場合よりも断然速いです。SCSI ディスクの場合は特にそうだと言えます。 ディスクが複数ある場合、スワップパーティションを各ディスクに 作るように構成すると、使用中のディスク上にスワップを置いたとしても、 通常の場合は有益です。一般的に、システムにある高速なディスクには スワップを作るようにすべきでしょう。 FreeBSD はデフォルトでインターリーブなスワップデバイスを 4つまで サポートします。複数のスワップパーティションを構成する際に、 普通はそれらを大体同じくらいの大きさにして作りたいところですが、 カーネルのコアダンプを取るのに都合が良いようにメインの スワップパーティションを大きめにとる人もいます。 メインのスワップパーティションはカーネルのコアがとれるように 最低でも実メモリと同じ大きさにすべきでしょう。 IDE ドライブは同時に同じチャネル上の複数のドライブには アクセスできません (FreeBSD は mode 4 をサポートしていないので、 すべての IDE ディスク I/O は 「programmed」 です)。 IDE の場合であってもやはり、スワップを別のハードディスク上に 作成することをおすすめします。 ドライブは実に安いものです、心配するだけ無駄です。 NFS 越しにスワッピングさせる方法は、 スワップ用のローカルディスクが無い場合にのみ推奨されます。 NFS 越しのスワッピングは遅く、FreeBSD 4.x より前のリリースでは 効率が悪いのですが、4.0 以降ではそれなりに高速になります。 そうはいっても、利用できるネットワークの太さに制限されますし、 NFS サーバに余計な負荷がかかります。
これは 64MBの vn-swap を作る例です (ここでは
カーネルが次の行を含むコンフィグファイルから構成されているかを 確認します。GENERIC カーネルには、この行が含まれています。 pseudo-device vn 1 #Vnode driver (turns a file into a device)
スワップファイルをすぐに有効化させたいのなら以下のようにタイプします。
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7.14. | プリンタのセットアップで問題があります | ||||||||
ハンドブックのプリンタの部分を参照してください。 探している問題のほとんどが書かれているはずです。 FreeBSD ハンドブックの「プリンタの利用」をご覧ください。 プリンタによっては、印刷するのにホスト側にドライバが
必要です。これら 「WinPrinters」 と呼ばれるものは、
素の FreeBSD では使えません。DOS や Windows NT 4.0 で動作しない
なら、そのプリンタはおそらく WinPrinter でしょう。
ただし、唯一の希望が残されています。
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7.15. | 私のシステムのキーボードマッピングは間違っています。 | ||||||||
これは
FreeBSD 2.0.5R
やそれ以降の版では、
テキストフォントやキーボードマッピングに関係のあるものはすべて、
現在以下のマッピングがサポートされています。
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7.16. | 起動時に、unknown: <PNP0303> can't assign resources というメッセージが表示されるのですが? | ||||||||
以下は、freebsd-current メーリングリストへの投稿からの 抜粋です。
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7.17. | ユーザディスククォータが正常に動作していないようです。 | ||||||||
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7.18. | わたしの ccd は、 何が適合していない (Inappropriate) のでしょう? | ||||||||
次のような症状が現れます。
通常この現象はタイプを「未使用 (unused)」のまま放っておかれた
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7.19. | どうしてわたしの ccd のディスクラベルを変更することができないのでしょう? | ||||||||
次のような症状が現れます。
これは ccd から返されるディスクラベルが、 実はディスク上にはないまったくの偽の情報だからです。 これを明示的に書き直すことで問題を解消できます、 それには、つぎのようにします。
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7.20. | FreeBSD は System V の IPC プリミティブをサポートしますか? | ||||||||
はい。 FreeBSD は System-V スタイルの IPC をサポートします。 共有メモリ、メッセージ、セマフォが含まれます。 以下の行をカーネルコンフィグファイルに加えると、 サポートが有効になります。 options SYSVSHM # enable shared memory options SYSVSEM # enable for semaphores options SYSVMSG # enable for messaging 注記:FreeBSD 3.2 とそれ以降では、 これらのオプションがあらかじめ GENERIC カーネルに含まれていますので、 あなたのシステムにはすでに組み込まれています。 カーネルを再構築してインストールしてください。 | |||||||||
7.21. | UUCP でメールを配送するには sendmail をどう使えばよいのですか? | ||||||||
FreeBSD に付属している sendmail は、 インターネットに直接つながっているサイトにあわせて設定してあります。 UUCP 経由で mail を交換したい場合には sendmail の設定ファイルを改めてインストールしなければなりません。
もしすべてのソースをインストールしていない場合には sendmail の設定ツールは、別の tar ファイルにまとめてあります。CD-ROM が mount されている場合には、次のようにしてください。
これはたった数 100Kbyte ですから心配ないでしょう。
UUCP での配送のためには、 まずはじめに、
標準的な
include(`../m4/cf.m4') VERSIONID(`
これが終了したら、次に
# # makemap hash /etc/mailertable.db < /etc/mailertable # horus.interface-business.de uucp-dom:horus .interface-business.de uucp-dom:if-bus interface-business.de uucp-dom:if-bus .heep.sax.de smtp8:%1 horus.UUCP uucp-dom:horus if-bus.UUCP uucp-dom:if-bus . uucp-dom:
見れば分かるように、これは実在する設定のファイルです。はじめの
3 行はドメイン名で指定されたメールが default の経路で配送されずに、
「近道」するために UUCP で隣りのサイトに送るための特別な状況を
処理するものです。
次の行は Ethernet でつながっているローカルのドメインに対しては
SMTP で送るための設定です。
最後に、UUCP での隣りのサイトが .UUCP で終わる仮想ドメインの書式で
指定されており、default の rule を
最後に、このファイルは使用する前に DBM データベースのファイルに 変換する必要があります。これを行なうコマンドラインは mailertable の最初のコメントに書いてあります。mailertable を変更した時には、 必ずこのコマンドを実行してください。
最後のヒントです: もし特定のメール配送がうまく作動するかどうか
確かめたい場合には、sendmail の
| |||||||||
7.22. | ダイアルアップでインターネットに接続する環境でメールをセットアップするにはどうやるの? | ||||||||
静的に IP アドレスが割り当てられる場合は、 デフォルトの状態を変更する必要はありません。 割り当てられた名前をホストネームと するだけで、sendmail が後のことを引き受けてくれます。
ダイアルアップ ppp を
インターネット接続に使用し、動的に IP アドレスが割り当てられる場合は、
インターネットサービスプロバイダ (ISP)
のメールサーバにメールボックスがあるはずです。
ISP のドメインが
メールボックスからメールを取ってくるためには、
回収 (retrieval) エージェントをインストールする必要があります。
Fetchmail
は多種多様なプロトコルをサポートしているのでお勧めです。
ISP が使用しているのは、大抵 POP3 プロトコルです。
ユーザ ppp を使用している場合、
MYADDR: !bg su user -c fetchmail ローカルでないアカウントにメールを配送するのに sendmail を使用している場合 (後述)、 上に示したエントリの後に !bg su user -c "sendmail -q" を記述します。これはネットワーク接続が確立したらすぐに sendmail に溜っている mailqueue を強制的に処理させるようにします。
この例では、 poll myISP.com protocol pop3 fetchall pass MySecret;
言うまでもなく、このファイルは
正しい
上の要件を満たすには、以下のような VERSIONID(`bsd.home.mc version 1.0') OSTYPE(bsd4.4)dnl FEATURE(nouucp)dnl MAILER(local)dnl MAILER(smtp)dnl Cwlocalhost Cwbsd.home MASQUERADE_AS(`myISP.com')dnl FEATURE(allmasquerade)dnl FEATURE(masquerade_envelope)dnl FEATURE(nocanonify)dnl FEATURE(nodns)dnl define(`SMART_HOST', `relay.myISP.com') Dmbsd.home define(`confDOMAIN_NAME',`bsd.home')dnl define(`confDELIVERY_MODE', `deferred')dnl
| |||||||||
7.23. | この UID が 0 の | ||||||||
心配無用です。
| |||||||||
7.24. | しまった! root のパスワードを忘れてしまった! | ||||||||
慌てないでください! 単にシステムを再起動し、
シングルユーザモードに移るために | |||||||||
7.25. | Control-Alt-Delete でシステムが再起動しないようにするにはどうすればいい? | ||||||||
FreeBSD 2.2.7-RELEASE 以降で syscons (デフォルトのコンソールドライバ) を使用している場合には、次の行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加して カーネルを再構築し、インストールしてください。 options SC_DISABLE_REBOOT FreeBSD 2.2.5-RELEASE 以降で PCVT コンソールドライバを使用している 場合には、同様に次の行をカーネルコンフィグレーションファイルに追加して カーネルを再構築し、インストールしてください。 options PCVT_CTRL_ALT_DEL
上にあげたものよりも古い FreeBSD の場合、
現在コンソールが使用しているキーマップを編集し、
キーワード
| |||||||||
7.26. | DOS のテキストファイルを UNIX のテキストファイルに整形するにはどうすればいい? | ||||||||
単に次の perl コマンドを実行してください。
file
の部分には処理するファイルを指定してください。
整形後のファイルは元のファイル名で作成され、
整形前のファイルはバックアップとして元の
ファイル名の末尾に拡張子
あるいは tr(1) コマンドを使うこともできます。
| |||||||||
7.27. | 名前で指定してプロセスにシグナルを送るにはどうすればいい? | ||||||||
killall(1) を使ってください。 | |||||||||
7.28. | su が not in | ||||||||
Kerberos の認証システムからくるエラーです。
この問題は致命的なものではなく、
うっとおしいといったものです。
| |||||||||
7.29. | Kerberos をアンインストールするにはどうすればいいの? | ||||||||
システムから Kerberos を削除するには、
あなたの動かしているリリースの
bin ディストリビューションを再インストールしてください。
もし CDROM を持っているのなら、
その CDROM をマウント (マウントポイントは
| |||||||||
7.30. | 疑似ターミナルを追加するには? | ||||||||
telnet、ssh、X、screen をたくさん利用されている場合、 疑似ターミナルが足りなくなっている可能性があります。 これを増やすには次のようにします。
| |||||||||
7.31. |
| ||||||||
これらのデバイスを作成するには、次のようにする必要があります。
| |||||||||
7.32. | 再起動せずにもう一度
| ||||||||
シングルユーザモードに移行して、 マルチユーザモードに戻ってください。 コンソールで次のように実行します。
| |||||||||
7.33. | 砂場 (sandbox) とは何ですか? | ||||||||
「砂場 (Sandbox)」 とはセキュリティ用語の一つで、 次の二つの意味があります。
UNIX は、内部的に二つの砂場 (sandbox) を実装しています。 一つはプロセスレベルのもの、もう一つはユーザ ID レベルのものです。 UNIX プロセスはすべて、他の UNIX プロセスから完全に隔離されています。 どのプロセスも、他のプロセスのアドレス空間を変更することはできません。 これは、あるプロセスが他のプロセスのアドレス空間を上書きできるような、 クラッシュにつながる行為が容易に実現できる Windows とは全く異なるものです。
UNIX プロセスは、特定のユーザ ID が所有します。
もし、実行者のユーザ ID が | |||||||||
7.34. | セキュアレベル (securelevel) って何ですか? | ||||||||
セキュアレベルとはカーネルに実装されているセキュリティ機構の一つです。
簡単に言うと、カーネルはセキュアレベルが正の値の時に、
ある特定の操作を制限します。この制限は、たとえスーパユーザ
(
稼働中のシステムでセキュアレベルの状態をチェックするには、 次のコマンドを実行します。
出力には、sysctl(8) 変数 (今の場合は
システム稼働中にセキュアレベルを下げることはできません。
これは、それを可能にするとセキュアレベルの意味がなくなってしまうからです。
セキュアレベルが正の値でないことを要求する操作
(たとえば セキュアレベルに関する詳しい情報や、 各レベルで実現される機能に関しては init(8) のマニュアルページを参照してください。 警告:セキュアレベルは万能というわけではなく、 弱点も数多く存在します。また、場合によっては、 セキュリティを低下させてしまうこともあります。 最も大きな問題の一つに、 セキュアレベルの機能を有効にするには、 起動処理でセキュアレベルが設定されるまでに使われるすべてのファイルを 保護する必要があるということがあります。 もし攻撃者が、システムがセキュアレベルを設定する前にコードを実行することができるとしたら、 セキュアレベルによる保護は無意味になってしまいます (起動時には低いセキュアレベルでしか実行できない処理を行なう必要があるため、 セキュアレベルの設定は、起動処理の最後の方で行なわれます)。 起動処理で使われるすべてのファイルを保護することは技術的に不可能です。 もしそうできたとしても、システムの保守はまさに悪夢となるでしょう。 設定ファイル一つ書き換えるのにも、 シングルユーザモードに切替えなければならなくなるのですから。 以上で説明した内容やその他の点については、 メーリングリストでも良く話題にのぼります。 議論のようすをこのページから検索してみてください。 セキュアレベルは、 いずれより粒度の細かい機構にとって代わるだろうと考えている人々もいますが、 その点についてはまだ不透明なままです。 どうか注意するようにしてください。 | |||||||||
7.35. | フロッピーや CDROM や他のリムーバブルメディアのマウントを一般ユーザーに許可するには? | ||||||||
一般ユーザーでもデバイスをマウントできるようにすることができます。 手順は次のとおりです。
これで、すべてのユーザは
フロッピー
これで、
デバイスのアンマウントは簡単です。
しかし、
| |||||||||
7.36. | システムを新しい巨大ディスクへ移すにはどうするのですか? | ||||||||
一番良いのは新しいディスクに OS を再インストールして、 それからユーザデータを移すことです。特にあなたが -stable を 複数のリリースを跨いで追い掛けている場合にはこの方法をおすすめします。 あなたは boot0cfg(8) を使うことで booteasy を両方の ディスクにインストールでき、新しい配置で満足している間 デュアルブートができます。これを行ったあとデータを移す 方法を探すなら次の段落は読み飛ばしてください。 何もないディスクへインストールしないことに決めたならば
新しいディスクの立ち上げが終わってデータの移動を
待つばかりになりました。しかし悲しいかな、無闇やたらと
コピーすればいいというものではありません。デバイスファイル
( あなたは dump(8) と restore(8) 以外のもので root ファイルシステムを移行してはなりません。 tar(1) コマンドでもたぶんうまく行くでしょうが、 やらないほうがいいでしょう。パーティション一つを もう一つのからのパーティションに移すときは dump(8) と restore(8) 使うべきです。 パーティションのデータを新しいパーティションに移すのに dump を使うやり方は以下の通りです。
たとえば root を
もしパーティションの構成を変えようと思っているなら -
つまり一つだったものを二つにしたり二つだったものをくっつけたり
しようとしているなら、自前であるディレクトリ以下のすべてを
新しい場所へ移す必要が出てくるかも知れません。dump(8) は
ファイルシステムに働くのでこの目的には使えません。この場合は
tar(1) を使います。一般に
tar(1) のかわりに cpio(1) や pax(1), cpdup (ports/sysutils/cpdup) 等を 使っても構いません。 | |||||||||
7.37. | システムを最新の -STABLE にアップデートしようとしたのですが -RC や -BETA になってしまいました! 何が起こったのですか? | ||||||||
短い答え: ただの名前です。RC は 「リリース候補 (Release Candidate)」 に 由来するもので、リリースが間近であることを意味します。 また、FreeBSD における -BETA は通常、 リリース前のコードフリーズ期間に入っているという意味になります。 長い答え: FreeBSD はそのリリースを 2 ヶ所あるうちの 一方から派生させます。3.0-RELEASE や 4.0-RELEASE の様な (0 のマイナー番号を持つ) メジャーリリースは、一般に -CURRENT と呼ばれる 開発版の流れから分岐させられてできます。3.1-RELEASE や 4.2-RELEASE などのマイナーリリースはアクティブな -STABLE ブランチ (枝) の スナップショットでした。 4.3-RELEASE からは、リリース毎にブランチが作成されるように なりました。ものすごく保守的な開発速度 (主にセキュリティ 勧告のみ) を求めている人は、このブランチを追跡すると よいでしょう。 リリースを作る時になるとそれを分岐させるブランチは 特定のプロセスへ突入します。そのプロセスの一つは コードフリーズ (コードの凍結) です。コードフリーズが 始まると、そのブランチの名前がリリースになろうとしていることを 反映するものに変えられます。たとえば、4.0-STABLE と 呼ばれていたブランチは名前が 4.1-BETA へと 変えられ、コードフリーズとリリース前のテストが 始まったことを示します。 バグの修正はリリースの一部としてコミットされます。 ソースコードがリリースの形を取ったなら名前が 4.1-RC へと 変えられ、それからリリースが作られることを示します。 ひとたび RC のステージになってしまうと、発見された もっとも致命的なバグの修正しかできなくなります。 ひとたびリリースが (この例では 4.1-RELEASE) 作られれば、 そのブランチは 4.1-STABLE と改名されます。 | |||||||||
7.38. | 新しいカーネルを入れようとしたのですが、 chflags に失敗します。どうすれば良いのでしょう? | ||||||||
簡単な回答: 多分、セキュアレベルが 0 より大きくなっているのでしょう。 直接シングルユーザモードで再起動して、 カーネルをインストールしてください。 詳しい回答: FreeBSD では、セキュアレベルが 0 より大きい場合、 システムフラグの変更が禁止されます。 現在のセキュアレベルは、次のコマンドを使って調べることができます。
セキュアレベルを下げる操作は、できないようになっています。
そのため、カーネルをインストールするには、
シングルユーザモードで起動するか、 | |||||||||
7.39. | システムの時刻を 1 秒以上変更することができないのです! どうすれば良いのでしょう? | ||||||||
簡単な回答: 多分、セキュアレベルが 1 より大きくなっているのでしょう。 直接シングルユーザモードで再起動して、 時刻の変更をしてください。 詳しい回答: FreeBSD では、セキュアレベルが 1 より大きい場合、 1 秒以上の時刻変更が禁止されます。 現在のセキュアレベルは、次のコマンドを使って調べることができます。
セキュアレベルを下げる操作は、できないようになっています。
そのため、システムの時刻を変更するには、
シングルユーザモードで起動するか、 | |||||||||
7.40. | rpc.statd(8) にメモリリークを見つけました! メモリを 256 メガバイトも使っています。 | ||||||||
いいえ。それはメモリリークではありませんし、 256 メガバイトのメモリを使っている、ということでもありません。 おそらく (ほとんどの場合)、 処理に都合が良いように非常にたくさんの量のメモリを そのプロセスのアドレス空間にマッピングしているのでしょう。 技術的な見地から考えても、これは大きな害があることではなく、 単に top(1) や ps(1) といったツールの表示に影響がある程度です。 rpc.statd(8) は、( |
本文書、および他の文書は https://download.freebsd.org/ftp/doc/ からダウンロードできます。
FreeBSD に関する質問がある場合には、
ドキュメント を読んだ上で
<questions@FreeBSD.org> まで (英語で) 連絡してください。
本文書に関する質問については、
<doc@FreeBSD.org> まで電子メールを (英語で) 送ってください。